連続間欠運転による省エネ最適化
インバータ制御で処理量に応じて
送風を自動調整し、無駄な電力を削減。
大規模設備の効率化と耐久性アップ
流入量の変化に応じて
送気量をきめ細かくコントロール。
これによりDO値を安定した範囲に保ち、
不要な送風を大幅カット。
運転コスト削減と機器寿命の延長を同時に実現します。
使っていない時間も
動き続けている印象。
曝気のしすぎでpHが高くなり、
処理が乱れることも。
運転時間が長く、
寿命が短くなりがち。
汚水流入の有無や
変動に応じて停止。
DO監視制御で過曝気を防止し、
水質を安定維持。
ソフトスタートや間欠制御で
摩耗を抑制。
最適制御で、運転コスト・水質指標の
両立を実現します。
「汚水流入に応じた自動制御」を標準搭載し、DOが消滅する前を見越して自動再曝気を実施。
処理槽の状況に応じた最適な送気で、電力削減と安定した水質維持を支援します。
※これらの制御方式は 特許第6964330号 に基づき開発されています。
インバータ制御で処理量に応じて
送風を自動調整し、無駄な電力を削減。
汚水の流入有無等を検知して、
運転モードを自動で最適化。
DO消滅前に再曝気することで、
安定した処理と水質を維持。
日別・昼夜別間欠運転など、
施設に合わせた制御が可能。
設定や運転状況を直感的に確認変更。
履歴管理も簡単。
制御タイミングを最適化し、
電動機やブロワーの寿命を延伸。
排水処理の現場では、汚水の流入量や流入タイミングが常に一定とは限りません。
本装置は、流入状況を検知して運転モードを自動で切替える「汚水流入対応型制御」を採用し、必要なタイミングで確実に送気を行います。
これにより、電力消費の最適化と安定した水質維持を同時に実現します。
| モード名 | 概要 | 送気状態 |
|---|---|---|
| モード名 流入あり(多量) | 概要 汚水が大量に流入している状態 | 送気状態 連続曝気運転 |
| モード名 流入あり(通常) | 概要 汚水が通常レベルで流入している状態 | 送気状態 通常モード(曝気比率 70~80%) |
| モード名 流入あり(長時間) | 概要 汚水が長時間にわたり流入している状態 |
送気状態
高負荷モード (曝気比率 80~90%)、 または連続曝気運転 |
| モード名 流入停止① | 概要 一時的に流入が停止した状態 |
送気状態
曝気間隔を拡大・間欠運転 (曝気比率 50%以下) |
| モード名 流入停止② | 概要 一定時間以上、流入がない状態 |
送気状態
省エネ間欠運転 (曝気比率 40%以下) |
| モード名 再流入時 | 概要 流入が再開されたタイミング | 送気状態 速やかに再曝気モードへ切替 |
※すべてのモード遷移は自動で行われ、DO(溶存酸素)の消滅前に適切な再曝気を実施することで、水質の悪化を防止します。
※ほかにも、休日や長期休暇に対応した省エネモードを備えています。
本装置は、タッチパネルによる直感的な操作が可能で、施設ごとに最適な制御を柔軟に設定できます。
また、以下のような自動制御機能により、状況に応じた運転切替を省力化しています。
上記のスケジュールに応じて、自動で最適な曝気パターンへ切替。
日単位の曝気履歴を、タッチパネル上で直感的に確認可能。
過去の運転状況を把握し、運用改善にも活用できます。
本装置の導入により、電力消費の最適化とともに水質の安定維持、CO₂排出削減など、運転コストと環境負荷の両面において大きな改善が期待できます。
以下に代表的な効果を示します。
不要な送気を自動で抑制し、
電力使用量を効率的に削減。
電力削減により温室効果ガスも軽減。
カーボンニュートラルの実現に貢献。
適切な曝気制御により、
水質の悪化を防止。
不要な連続運転を避け、
電動機やブロワーの過負荷・劣化を抑制。
電気代に加え、
メンテナンス頻度も削減可能。
自動制御と操作履歴の可視化により、
現場管理の負担を軽減。
本装置の導入により、従来の課題を解消し、運転効率・水質管理・環境対応が大きく改善されます。
常時運転
→ 不要な送気が多く無駄が発生
曝気量の変更不可
→ 送風が一定で、状況に応じた調整が不可能
水質悪化リスク
→ 過曝気や酸欠で処理不安定
履歴が残らない・把握困難
→ 改善分析に不利
高頻度メンテナンス
→ モーターやブロワーの劣化
ランニングコスト・環境負荷が大きい
必要時のみ運転
→ 状況に応じて自動制御し、省エネ実現
自動切替
→ 操業日・流入状況で自動パターン選択
溶存酸素の維持
→ DO・BOD・pHが安定
タッチパネルで履歴確認
→ 改善分析に活用
設備の劣化抑制
→ 適切な運転で長寿命化
コスト・環境負荷を同時に低減
本装置は、省エネ・水質安定・業務効率化を同時に実現する自動制御ソリューションです。
導入前に抱えていた課題を自動運転で一掃し、施設の持続的な最適運用に大きく貢献します。
本装置は、エネルギー削減や水質保全を通じて、
持続可能な社会の実現に向けた以下のSDGs目標に貢献します。
排水処理の現場にとどまらず、企業のESG経営や自治体の環境施策推進にも貢献します。
処理水質の安定化により、水環境の安全性向上に貢献。
インバータ制御や間欠運転により、最大50%以上の省エネを実現。
既存設備を活用し、持続可能な技術導入を促進。
電力使用量の大幅削減により、CO₂排出量の低減を実現。
安定した処理水質により、排水による水環境への影響を抑制。
本装置は以下の仕様に対応しており、ご要望に応じたカスタマイズも可能です。
※出荷後に設定を変更する場合は、別途ご相談ください。
本装置の導入にあたっては、以下の条件や確認事項を満たしている必要があります。
上記の条件を満たしていれば、本装置の導入が可能です。
本事例は実際の導入結果に基づいた一例であり、施設の条件や運用状況により効果は異なります。
電力単価やCO₂排出係数は導入当時の実測または公表値を基に試算しています。
年間削減電力量:92,680.8 kWh
年間電気代削減額:約1,703,473円
年間CO₂削減効果:約34.6トン
設置前平均電力量:21.49 kWh
設置後平均電力量:10.91 kWh
1時間あたりの削減量:10.58 kWh
使用ブロワー:A社製・口径80A・11kW 2台
電力量測定期間:各5日間(設置前・設置後)
電力単価:18.38円/kWh
CO₂排出係数:0.373kg/kWh
契約見直しによる追加効果:約120万円/年の節約
※1 電力単価は2013年度 産業用電力平均単価(資源エネルギー庁)を参照
※2 CO₂排出係数は2012年度実績(中部電力)を使用
年間削減電力量:16,556.4 kWh
年間電気代削減額:約305,465円
年間CO₂削減効果:約8.6トン
設置前平均電力量:3.93 kWh
設置後平均電力量:2.04 kWh
1時間あたりの削減量:1.89 kWh
使用ブロワー:S社製・口径80A・5.5kW 1台
電力量測定期間:各7日間(設置前・設置後)
電力単価:18.45円/kWh
CO₂排出係数:0.518kg/kWh
※1 電力単価は2017度 産業用電力平均単価(資源エネルギー庁)を参照
※2 CO₂排出係数は2016年度実績(中部電力)を使用
単独ブロワー(5.5kW 1台)ながらも、電力使用量を約48%削減。
年間30万円超のコスト削減と8トン超のCO₂削減を実現しました。
本装置は、省エネ・CO₂削減・水質改善を同時に実現し、
持続可能な運転管理をサポートします。
導入にあたっての仕様確認や効果試算、個別施設に応じたご提案も可能です。
ぜひ下記のリンクから、お気軽にご相談・お問い合わせください。
ご不明な点がございましたら、
お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
ブロワー2台の運転最適化により、年間9万kWh超の削減と約34.6トンのCO₂削減を実現。
さらに契約電力の見直しにより、約120万円/年のコスト削減効果。