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曝気省電力装置(電動機ブロワー用) - 株式会社大和電気製作所

大規模設備の効率化と耐久性アップ

電動機駆動式ブロワーに、
高効率なインテリジェント制御を。

流入量の変化に応じて

送気量をきめ細かくコントロール。
これによりDO値を安定した範囲に保ち、

不要な送風を大幅カット。
運転コスト削減と機器寿命の延長を同時に実現します。

  • 高負荷対応
  • 変動負荷にも柔軟対応
  • 機器寿命の延伸

電動機ブロワー導入前の課題と、解決策とは?

電動機ブロワー運用の課題、
どう解決する?

課題
夜間や休日も止まらず運転

使っていない時間も
動き続けている印象。

水質が不安定で心配
(pH・BODなど)

曝気のしすぎでpHが高くなり、



処理が乱れることも。

ブロワーがすぐ劣化・
交換頻度も多い

運転時間が長く、
寿命が短くなりがち。

解決策
必要なときだけ送風し、



自動でムダをカット!

汚水流入の有無や
変動に応じて停止。

DO制御で、pH・BODが安定。

処理も安心!

DO監視制御で過曝気を防止し、



水質を安定維持。

ON/OFF回数を減らし、

ブロワーが長持ち!

ソフトスタートや間欠制御で
摩耗を抑制。

最適制御で、運転コスト水質指標

両立を実現します。

電動機ブロワー制御に、柔軟性と省エネ性を。

「汚水流入に応じた自動制御」を標準搭載し、DOが消滅する前を見越して自動再曝気を実施。
処理槽の状況に応じた最適な送気で、電力削減と安定した水質維持を支援します。

※これらの制御方式は 特許第6964330号 に基づき開発されています。

連続間欠運転による省エネ最適化

インバータ制御で処理量に応じて


送風を自動調整し、無駄な電力を削減。

流入状況に応じて自動運転切替

汚水の流入有無等を検知して、


運転モードを自動で最適化。

水質を守るタイミング制御

DO消滅前に再曝気することで、


安定した処理と水質を維持。

柔軟な運転設定が可能

日別・昼夜別間欠運転など、


施設に合わせた制御が可能。

タッチパネルで直感操作

設定や運転状況を直感的に確認変更。
履歴管理も簡単。

機器への負担を軽減

制御タイミングを最適化し、


電動機やブロワーの寿命を延伸。

汚水流入に応じたインテリジェントな運転制御

排水処理の現場では、汚水の流入量や流入タイミングが常に一定とは限りません。
本装置は、流入状況を検知して運転モードを自動で切替える「汚水流入対応型制御」を採用し、必要なタイミングで確実に送気を行います。
これにより、電力消費の最適化と安定した水質維持を同時に実現します。

システム

制御モードの例

モード名 概要 送気状態
モード名 流入あり(多量) 概要 汚水が大量に流入している状態 送気状態 連続曝気運転
モード名 流入あり(通常) 概要 汚水が通常レベルで流入している状態 送気状態 通常モード(曝気比率 70~80%)
モード名 流入あり(長時間) 概要 汚水が長時間にわたり流入している状態 送気状態 高負荷モード
(曝気比率 80~90%)、
または連続曝気運転
モード名 流入停止① 概要 一時的に流入が停止した状態 送気状態 曝気間隔を拡大・間欠運転
(曝気比率 50%以下)
モード名 流入停止② 概要 一定時間以上、流入がない状態 送気状態 省エネ間欠運転
(曝気比率 40%以下)
モード名 再流入時 概要 流入が再開されたタイミング 送気状態 速やかに再曝気モードへ切替

※すべてのモード遷移は自動で行われ、DO(溶存酸素)の消滅前に適切な再曝気を実施することで、水質の悪化を防止します。

※ほかにも、休日や長期休暇に対応した省エネモードを備えています。

操作性・柔軟性について

本装置は、タッチパネルによる直感的な操作が可能で、施設ごとに最適な制御を柔軟に設定できます。
また、以下のような自動制御機能により、状況に応じた運転切替を省力化しています。

自動曜日判定機能

  • 「操業日/非操業日」
  • 「平日/休日」
  • 「昼間/夜間」

上記のスケジュールに応じて、自動で最適な曝気パターンへ切替。

calendar_month

履歴確認

日単位の曝気履歴を、タッチパネル上で直感的に確認可能。
過去の運転状況を把握し、運用改善にも活用できます。

流入量の変化に自動対応

  • 汚水の「流入の有無」や「流入量の増減」をリアルタイムに監視。
  • 状況に応じて、曝気時間や曝気比率を自動で最適化します。

導入による効果とメリット

本装置の導入により、電力消費の最適化とともに水質の安定維持、CO₂排出削減など、運転コストと環境負荷の両面において大きな改善が期待できます。
以下に代表的な効果を示します。

大幅な省エネ効果

不要な送気を自動で抑制し、


電力使用量を効率的に削減。

CO₂排出量の抑制

電力削減により温室効果ガスも軽減。
カーボンニュートラルの実現に貢献。

水質の安定化

適切な曝気制御により、


水質の悪化を防止。

設備寿命の延伸

不要な連続運転を避け、


電動機やブロワーの過負荷・劣化を抑制。

運用コストの削減

電気代に加え、


メンテナンス頻度も削減可能。

管理の手間を軽減

自動制御と操作履歴の可視化により、


現場管理の負担を軽減。

導入前と導入後の違い

本装置の導入により、従来の課題を解消し、運転効率・水質管理・環境対応が大きく改善されます。

Before(導入前)

  • 常時運転

    → 不要な送気が多く無駄が発生

  • 曝気量の変更不可

    → 送風が一定で、状況に応じた調整が不可能

  • 水質悪化リスク

    → 過曝気や酸欠で処理不安定

  • 履歴が残らない・把握困難

    → 改善分析に不利

  • 高頻度メンテナンス

    → モーターやブロワーの劣化

  • ランニングコスト・環境負荷が大きい

After(導入後)

  • 必要時のみ運転

    → 状況に応じて自動制御し、省エネ実現

  • 自動切替

    → 操業日・流入状況で自動パターン選択

  • 溶存酸素の維持

    → DO・BOD・pHが安定

  • タッチパネルで履歴確認

    → 改善分析に活用

  • 設備の劣化抑制

    → 適切な運転で長寿命化

  • コスト・環境負荷を同時に低減

本装置は、省エネ・水質安定・業務効率化を同時に実現する自動制御ソリューションです。
導入前に抱えていた課題を自動運転で一掃し、施設の持続的な最適運用に大きく貢献します。

SDGsへの貢献

本装置は、エネルギー削減や水質保全を通じて、
持続可能な社会の実現に向けた以下のSDGs目標に貢献します。
排水処理の現場にとどまらず、企業のESG経営や自治体の環境施策推進にも貢献します。

SDG 6 安全な水とトイレを世界中に

安全な水とトイレを

世界中に

処理水質の安定化により、水環境の安全性向上に貢献。

SDG 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに

エネルギーをみんなに




そしてクリーンに

インバータ制御や間欠運転により、最大50%以上の省エネを実現。

SDG 9 産業と技術革新の基盤をつくろう

産業と技術革新の


基盤をつくろう

既存設備を活用し、持続可能な技術導入を促進。

SDG 13 気候変動に具体的な対策を

気候変動に
具体的な対策を

電力使用量の大幅削減により、CO₂排出量の低減を実現。

SDG 14 海の豊かさを守ろう

海の豊かさを守ろう

安定した処理水質により、排水による水環境への影響を抑制。

装置の仕様

本装置は以下の仕様に対応しており、ご要望に応じたカスタマイズも可能です。

対応ブロワー
三相誘導電動機駆動式


(ルーツ型・ロータリー型・ダイアフラム型など)
※出力範囲や特殊タイプは別途ご相談ください
制御方式
・汚水流入対応型(流入信号によるモード切替)
・時間帯設定型(スケジュール制御)
※いずれかを選択。施設環境に応じて設定可能です。
曝気方式
・連続運転
・間欠運転 1サイクル時間:15~7,200秒
(通常設定:180秒/360秒/720秒/1,440秒の4パターン)
曝気比率設定範囲
5%~100%(5%刻みで設定可能・全20段階)
入力信号
無電圧接点入力(ポンプ運転信号)
出力制御
インバータ(制御盤と連携)
操作・設定
出荷時設定(曝気比率50%)済み(現地設定不要)
※事前に時間帯と曝気比率をヒアリング
電源
◎ 三相200V/220V
◎ 三相400V/440V
◎ その他の電圧についてはご相談ください

※出荷後に設定を変更する場合は、別途ご相談ください。

設置条件と導入時の留意点

本装置の導入にあたっては、以下の条件や確認事項を満たしている必要があります。

散気装置の健全性
目詰まりや老朽化(劣化・閉塞)があると制御効果が発揮されないため、事前点検を実施
曝気量の確保
設計通りの流入負荷および曝気量が確保されていること
設置工事
設置・結線には有資格者(電気工事士)による工事が必要
施工目安:1~2日/作業員2~3名
施設を稼働させたまま施工可能
設置スペース・電源
制御盤の設置スペースと電源(AC100V/200V 等)の確保
既存設備との連携
既設制御盤との連携方法(別置型または組込型)を確認

上記の条件を満たしていれば、本装置の導入が可能です。

導入事例

本事例は実際の導入結果に基づいた一例であり、施設の条件や運用状況により効果は異なります。
電力単価やCO₂排出係数は導入当時の実測または公表値を基に試算しています。

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事例①:食品加工業(排水処理施設)

年間削減電力量:92,680.8 kWh

年間電気代削減額:約1,703,473円

年間CO₂削減効果:約34.6トン

設置前平均電力量:21.49 kWh

設置後平均電力量:10.91 kWh

1時間あたりの削減量:10.58 kWh

使用ブロワー:A社製・口径80A・11kW 2台

電力量測定期間:各5日間(設置前・設置後)

電力単価:18.38円/kWh

CO₂排出係数:0.373kg/kWh

契約見直しによる追加効果:約120万円/年の節約

※1 電力単価は2013年度 産業用電力平均単価(資源エネルギー庁)を参照

※2 CO₂排出係数は2012年度実績(中部電力)を使用

ブロワー2台の運転最適化により、年間9万kWh超の削減と約34.6トンのCO₂削減を実現。
さらに契約電力の見直しにより、約120万円/年のコスト削減効果。

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事例②:クリーニング業(排水処理施設)

年間削減電力量:16,556.4 kWh

年間電気代削減額:約305,465円

年間CO₂削減効果:約8.6トン

設置前平均電力量:3.93 kWh

設置後平均電力量:2.04 kWh

1時間あたりの削減量:1.89 kWh

使用ブロワー:S社製・口径80A・5.5kW 1台

電力量測定期間:各7日間(設置前・設置後)

電力単価:18.45円/kWh

CO₂排出係数:0.518kg/kWh

※1 電力単価は2017度 産業用電力平均単価(資源エネルギー庁)を参照

※2 CO₂排出係数は2016年度実績(中部電力)を使用

単独ブロワー(5.5kW 1台)ながらも、電力使用量を約48%削減。
年間30万円超のコスト削減と8トン超のCO₂削減を実現しました。

本装置は、省エネ・CO₂削減・水質改善を同時に実現し、
持続可能な運転管理をサポートします。
導入にあたっての仕様確認や効果試算、個別施設に応じたご提案も可能です。
ぜひ下記のリンクから、お気軽にご相談・お問い合わせください。

ご不明な点がございましたら、
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